私も愛用している、小型ジンバルカメラ
DJI Pocket2。
今はもうPocket3が出ているので、こちらは旧機種となってしまったが
必要十分ということで、現役で使っている。
何より、最新のPocket3と比べて全体的に小ぶりなので
こちらの方が持っていて目立ちにくく、いかにもな『撮ってます感』が出ないのがいい。
それでいて、まるで映画のような滑らかな動画が撮影できる。
手にすっぽり収まるサイズ感で、4K撮影までこなしてしまう。


ジンバルによる手ぶれ補正の絶大なメリット。
言わずもがな、DJI Pocket2に搭載されているのはジンバル式の手ぶれ補正。
電子的な補正ではなく、物理的にカメラ部分が動いて手ぶれを相殺する。
ズバリ、これがどう良いのかというと
暗所でも安定してぶれのない映像が撮れるというところ。
普段スマホカメラなどで動画を撮影することが多い人はわかると思う。
明るいところなら、手ぶれのないキレイな映像が撮れていたのに
少し暗い場所に入ると、途端に残像まみれでブワンブワンの酷い映像になってしまう。
これが電子制御された手ぶれ補正機能の弱点であり、構造上どうにもならないこと。
いかに最新の高級機であっても、ジンバルを使用しない限りこの欠点は残る。
電子制御された手ぶれ補正は、映像にムラがある。
電子手ぶれ補正の頭角。
いわゆるアクションカメラというやつの映像を載せてみた。
明るい場所ではすごく鮮明に撮れる。
同じ時間帯で、少し暗い場所へ移動して撮影。細かな振動でブワンと滲んだような映像に
アクションカメラやスマホカメラを主とした電子手ぶれ補正カメラの弱点はここにある。
撮影する状況によって、同じカメラで撮ったとは思えないほど酷い映像になってしまう。
アクションカメラなどでは特によく聞く話だが
店頭で試したときはすごくキレイに撮れていたので、ウキウキで買って帰ったのに
帰って部屋で撮影してみたらブレブレの映像で愕然・・・
みたいな経験をする人が後を絶たない。
100点ではないが、常に80点くらいを撮ってくれる安心感。
私自身も、以前は動画といえばスマホで撮っていた。
実際、日中明るい場所であればすごくきれいに撮影できるので、十分満足していた。
しかしながら、その時限りの思い出をバッチリ残しておこうと思っても
撮影する場面によっては、全然思ったような映像が撮れなていないことが多々あって
その度に、不自由に感じていた。
100点満点の映像かと思いきや、ちょっと暗い場所に行くといきなり30点を取るような不安定さに悩んでいた。
動画を綺麗に残そうと思ったら、ジンバルの安定性が必ず必要。
プロ用の撮影機材ではないので、さすがに100点満点とはいかないが
ジンバル付きのDJI Pocket2は、常に安定して80点くらいを取ってくれる安心感がある。
いちど使い慣れてしまえば、どんな映像が撮れるのかが割と的確に想像できるので
イメージした映像に、より近いものを残すことができる。


ジンバル搭載、また小型によるデメリット
扱いには気を遣う。
デメリット・・と言っていいのか
これはもう最初からわかっていたことではあるが
ジンバルという精密な機構を有しているので、衝撃にはめっぽう弱い。
これが気になって手が出ない人もいるんじゃなかろうか。
とは言っても、ジンバルはもともと可動する部分なので
コツンとぶつけた程度で壊れるわけではない。
だが、落下には十分に注意しないといけない。
ストラップを付けられるようになっているので、こちらは確実に着用することをおすすめする。

バッテリー持ちが微妙
小型である以上、こちらはトレードオフだと思うが
バッテリーの持ちが決して良くはない。
DJI Pocket2の場合、メーカー公表値で140分。
これはラボ内で試験的に撮影した上でとの事なので、実際に動きのある映像を撮影する上ではもう少し短いはず。
ただその代わり、73分ほどでフル充電可能なので充電は割と早い方。
電池持ち問題は、モバイルバッテリーなどを持ち歩くことで十分にカバーできると思う。
買うかどうか悩んでいるなら、たぶん結局買う。
決して安いカメラではないので、買うかどうか悩む人は多いかと思う。
購入を検討しているときは私もけっこう悩んだ。
しかし、今の時点で悩んでいるということは、
残したい映像があったのに、カメラの手ぶれがひどくてガッカリした経験がある人や
暗所での安定した動画撮影に困っている人
ではないだろうか。
思い出は、常にその時にしか撮れない。
キレイに残そうと思って撮影したのに、ここぞというタイミングでほんの少し暗かったために
ぶれが酷く滲んだような映像になってしまった様では、悔やんでも悔やみきれない。
もし悩んでいるのなら、買っていいと思う。
悩むだけ時間がもったいない。
スマホカメラでは絶対に不可能な、非常に滑らかな映像が撮れるようになる。
